市川市 市川海老蔵さんが千葉商科大で特別講義

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市川海老蔵さんが千葉商科大で特別講義 学生ら1900人詰めかける

 

歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが8日、千葉商科大(千葉県市川市)の創立90周年を記念して同大体育館で「特別講義」を行った。日本の伝統文化への理解と関心を高めてもらうことが目的で、会場には学生や卒業生ら約1900人が詰めかけた。

講義は海老蔵さんが学生代表ら6人と対談する形式で行われ、海老蔵さんは「新しいことにも挑戦し、古典の良さを現代の人に伝えていきたい。2020年東京五輪・パラリンピックには海外からも多くの人が日本を訪れるので、言語の壁はあるが、踊りなどを通して歌舞伎の魅力を海外に発信していきたい」と意欲を語った。

また、「失敗しても立ち上がる力があればいい。夢とロマン、希望があれば、人生は華やぎ、彩り豊かになる。前に一歩進んでほしい」と社会人となる学生らを激励していた。

海老蔵さんは歌舞伎十八番「勧進帳」から、長寿や平和を祈る「延年(えんねん)之(の)舞(まい)」を素踊りで披露。紋付(もんつき)袴(はかま)姿でりりしく舞い、学生たちから大きな拍手を送られていた。

跡継ぎに恵まれなかった初代市川團十郎が成田山新勝寺(しんしょうじ)(同県成田市)で子授けを祈願して以降、同家は千葉県と縁が深く、屋号も「成田屋」を名乗っている。