松戸市  葛飾区で防災訓練 帰宅困難者対策

松戸市     葛飾区で防災訓練 帰宅困難者対策、江戸川に浮橋架設

 

首都直下型地震を想定し、東京都葛飾区は14日、同区の柴又公園などで総合防災訓練を実施した。平成23年に東日本大震災が発生した際、同区と千葉県松戸市を結ぶ橋に帰宅困難者が殺到した教訓を生かすため、自衛隊による橋の架設や、水陸両用車での人員輸送訓練を行った。

葛飾区は16年から毎年、総合防災訓練を行っている。今回は同日未明、区内で震度6強、マグニチュード(M)7・3の地震が発生し、松戸市とを結ぶ江戸川に架かる3つの橋が通行不能となり、河川敷に帰宅困難者が集中しているとの想定で実施された。

自衛隊員は早朝から「92式浮橋(ふきょう)」と呼ばれる長さ約140メートル、幅約4メートルの橋を、松戸市側に向かって架設した。浮橋の長さは調整可能でトラックなども通行できるという。自衛隊によると、東日本大震災で実際に使用された。

同区によると、大規模地震の発生時には区内だけでも、帰宅困難者が約9万人に上るため、「松戸市との連携を深めることで、帰宅困難者の支援が可能になる」と強調した。