松戸市 農地を守る 物流倉庫建設に反対する市民団体発足
江戸川沿いに広がる松戸市矢切地区の農地を守ろうと開発に反対する市民らが「矢切の耕地を未来につなげる会」を立ち上げました。観光名所「矢切の渡し」に隣接する矢切地区は特産品のネギなどが栽培されている85ヘクタールほどの農地で、ことし6月に開通した外環道の松戸ICまで約1・5キロというアクセスの良さから、地区の一部に物流倉庫の建設計画が浮上しています。
これに対し、計画に反対する市民や矢切地区の農家らが市民団体「矢切の耕地を未来につなげる会」を立ち上げ、5日松戸市内で発足の集いを開催しました。集いには、設立の趣旨に賛同した市民や地方議員ら100人余りが参加し、矢切地区で農業を営む唐澤圭輔さんや市内の食品会社会長の佐藤清さんらによる座談会が行われました。
唐澤さんは、「矢切地区には耕作放棄地がほぼ無く、ネギのブランド化もうまくいっている」と話し、佐藤さんも「開発によって松戸の玄関口の恵まれた自然や景観が損なわれる」と訴えました。団体は今後、行政機関などに対し、矢切地区の農地を守るよう働きかけていくということです。