浦安市
千葉県浦安市が液状化対策工事現場を報道陣に公開 来年3月完工目指す
千葉県浦安市は22日、東日本大震災に伴う市街地液状化対策事業が進む東野3丁目地区(33戸)の工事現場を報道陣に公開した。来年3月完工を目指す。
格子状地盤改良工法を用いて道路と宅地の一体的な液状化対策を実施している。超小型機械などを使って地中にセメントミルクを噴射して改良体(クイ)を作っていく。道路部には改良体451本、宅地部には改良体406本を作る。工事は1日4本のペースで進んでいるという。
市の担当者は「地盤を改良することによって強度が高まる。既存の住宅地で液状化対策工事を実施することは、本当に難しいが、市と国にとって大きな一歩だ」と説明している。
同市は液状化によって住宅が傾き、断水が長期間続くなど大きな被害を受けた。工事は国の復興交付金を活用するもので、事業費は約11億4600万円。1戸当たりの住民負担は約196万円。