浦安市スーパーとレストラン融合「グローサラント」

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スーパーとレストラン融合 「グローサラント」千葉県内にも 新浦安駅直結、11日開業

 

食品スーパーとレストランが融合した新しい形の店舗「グローサラント」が11日、JR新浦安駅直結の商業施設・アトレ新浦安に開業する。食品スーパーチェーンの成城石井(横浜市)が手掛け、スーパーで扱う食材を使ったピザや丼を販売するほか、自宅で作ってみたい人向けにレシピも提供。飲食での集客をスーパーでの物販にも回し、相乗効果で売り上げ増を狙う。

グローサラントは、食品スーパー(グローサリー)とレストランを掛け合わせた造語で、スーパー内に本格的な食事を提供するレストランがある店舗を指す。欧米で注目を集めているほか、近年日本でも東京都内を中心に複数店が展開されている。

アトレ新浦安に開業するのは、成城石井のグローサラント「SEIJO ISHII STYLE」。既存の同社スーパーに隣接し、チーズや卵、オリーブオイルなどスーパーの食材を使ったピザやローストビーフ丼、サラダを提供する。飲食スペースは22席で、テイクアウトもできる。

飲食の集客を狙うだけでなく、料理を食べた人を物販に回遊させる「相互送客」も狙いだ。料理に使った食材が載ったレシピカードを配布したり、スーパーの商品に目印を付けることで、飲食利用者にスーパーを利用してもらいやすくした。

店内ではスーパーの食材を使ったピザなどが食べられる
買った総菜を食べるだけのイートインや、他社の飲食店を集めたフードコートと違い、自社でスーパーとレストランを効果的に連携させるのが特徴。同社担当者は「スーパーだからできるグローサラント。レストランの味をスーパーですぐ買うという相互送客ができる」と話した。

同社は昨年9月、都内に1号店を開業しており、通常売れ行きの鈍いハンバーガーのバンズが好調に売れるなど相互送客の成功を実感。「おいしいものを知る人が多く住む」(同社)ことから新浦安地区に2号店の開業を決めた。開業により、売り上げ、客数ともに前年比約2割増を目指す。