習志野市   ソフトボール世界選手権開幕

習志野市

ソフトボール世界選手権開幕、日本は快勝発進 宇津木監督「目指すは優勝のみ」

 

日本での開催は20年ぶり、開幕戦はイタリアにコールド勝ち
ソフトボールの第16回WSBC世界女子選手権が2日、開幕。日本は開幕戦でイタリアに9-0で6回コールド勝ちした。

日本で世界選手権が開催されるのは20年ぶり。12日までの日程で、開催国日本(世界ランク2位)を含め、世界ランク1位のアメリカ、同3位のカナダなど16チームで争われる。

習志野市の第一カッター球場(秋津野球場)、成田市のナスパ・スタジアム、市原市のゼットエーボールパーク、千葉市のZOZOマリンスタジアムで行われ、予選リーグ(8日まで)は世界16か国・地域をA、Bの2ブロックに分け、1回総当たり戦。決勝トーナメントは上位4チームで争われる。

開会式はこの日の午後6時半から成田市のナスパ・スタジアムで行われ、森田健作千葉県知事らが出席。鈴木大地スポーツ庁長官も駆けつけて、日本チームを激励した。日本チームの山田恵里主将が力強く選手宣誓を行い、その後に同会場で日本-イタリアの開幕戦が行われて、11日間の熱戦の火ぶたが切って落とされた。

「目指すところは優勝しかない」(宇津木麗華監督)と2大会ぶり4度目の優勝を目指すB組の日本。今大会は2020年東京五輪予選も兼ねており、開催国枠の日本を除く最上位チームに東京五輪の出場権が与えられる。過去10度の世界一を誇る米国と日本の勝負が注目される。

 

日本がボツワナ圧倒、20得点で2戦連続コールド勝ち 豪州が中国に敗れる波乱

日本は長崎が3ラン2本の活躍
ソフトボールの第16回WSBC女子世界選手権大会第2日は3日、A、Bの2組に分かれ、習志野市の第一カッター球場(秋津球場)、成田市のナスパ・スタジアム、市原市のゼットエーボールパークの3会場で予選リーグ10試合が行われた。

世界ランク1位のアメリカは同7位のメキシコを5-2で破り、同3位のカナダも7-0でイギリス(同14位)に勝利。強豪が順当に勝つ中で、同4位のオーストラリアは中国(同12位)に0-1で敗れる波乱があった。

ナスパ・スタジアムでボツワナ(同33位)と対戦した日本は初回に長崎望未の3ランで先制。3回には長崎の2本目の本塁打となる3ランなどで13点を加え、20-0と2試合連続コールド勝ちした。4日はナスパ・ スタジアムでオーストラリアを破った中国と対戦する。

上野由岐子、中国4番に最速110キロで三振!「開き直って投げた」

◆ソフトボール女子世界選手権第3日 ▽1次リーグB組 日本5―0中国(4日、千葉・成田市ナスパスタジアム)
2大会ぶりの世界一奪回を目指す世界ランク2位の日本は、1次リーグ第3戦で同12位の中国に5―0で快勝し開幕3連勝。先発のエース・上野由岐子投手(36)=ビックカメラ高崎=が、5回を被安打1の6奪三振で無失点に抑えた。攻撃では主将・山田恵里外野手(34)=日立=が開幕戦に続く本塁打。5日の第4戦は同14位の英国と対戦する。
「個人的にはあまり納得できなかった」と首を横に振った上野だったが、結果は出した。見せ場は4回の無死一、二塁。「しっかり開き直って投げた」と中国の4番に、この日最速となる110キロを投じて三振を奪った。初回の1球目で左前打を許したが、2回に山田が悪い流れを断ち切る左越え2ランを放つと大喜び。4回パーフェクトだった2日の開幕戦(対イタリア)に続き5回を無失点に抑えた。
自身にとっては初の2連覇を達成した14年以来の出場で、開幕戦で中国をノーヒットノーランで封じた思い出がある。20年東京五輪の開幕種目となり、第1戦は誕生日でもある7月22日に決定した。前回16年大会は左ひざ故障でベンチ外だった36歳は「任された試合はしっかり投げる」と宣言。強敵のカナダ、オーストラリアとの対戦へ「日本の強さを他の国にアピールする試合をする」と胸を張った。