習志野市  「謎の魚」を超えた! 

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「謎の魚」を超えた! 福浦和也2000本安打記念グッズ、驚異の売り上げの舞台裏

 

本人もビックリの商品数だった。福浦和也内野手が9月22日に通算2000本安打を達成すると実に、52アイテムの記念グッズの販売が発表された。これはNPB史上52人目の達成者であるということを掛けてグッズ担当者が開発を重ねたもので、最も高いのが200万円(税込)の等身大ボブルヘッド人形(全長約190センチ)。球団では井口資仁監督が現役を引退した際に販売をしたグッズが30アイテムほどで過去最高数。これをイッキに追い抜きTシャツ、タオルの定番品はもちろん、記念リングまで圧倒的なアイテムが出揃った。

 

「ビックリだよね。もちろんありがたいことなのだけどね。でも本当に売れるか心配」

本人に気を揉ませてしまった記念グッズの発売。オンラインストアでは達成5分後から発売を電撃で開始。すると3日間で昨年のオンラインストアでのグッズ売り上げの3分の1(金額は非公表)を稼ぎ出す驚異の滑り出しとなった。
発売1週間で「謎の魚」超え
オフィシャルストアは達成翌ホームゲーム開催日の26日に販売開始。午前8時には20人ほどが並び、13時のオープン時には900人が列を作るなど、まるで人気テレビゲーム・ドラゴンクエストの発売日の家電量販店状態となった(この例えでイメージが湧かない人はスイマセン)。結果的にこの日、試合は雨天中止になるなど悪コンディションの中、1万665アイテムの売り上げを記録した(金額は非公表)。記録達成から6日間で集計をした際にはオンラインと店舗販売合わせて3万2554アイテムを売り上げているとの驚きのデータが弾き出された。

「予想以上の数字となりました。改めて福浦選手の人気を実感しました。元々、ユニフォームを始め、福浦選手のグッズは一番人気でしたが、この2000本安打達成時のグッズ売り上げは爆発的なものがあります」とグッズ担当者はホクホク顔で話す。

2000本安打達成記念ものを含む選手別売り上げになると背番号「9」のグッズは売り上げ2位の選手に10倍近い差をつけているということからも、その凄さが分かる。また、昨年、デビューし話題となった千葉ロッテマリーンズのキャラクター「謎の魚」グッズの昨年1年間の売り上げをこの1週間で、すでに追い越してしまっている状態だ(昨年、グッズ売り上げ1位)。これを福浦本人に伝えると嬉しそうに笑った。

「ありがたい話だね。ファンの皆様に感謝です。記録を達成した時もグラウンドで地鳴りのような声援が聞こえた。本当に興奮したし、達成してよかったと心から思った」

幕張のレジェンドの偉大さを痛感する日々
ZOZOマリンスタジアム正面ロビーにはプロ野球関係者はもちろん、様々な方面からのお祝いのお花が多数、並んだ。ケーキなどのお祝い品も次から次へと届いた。

地元・習志野市からは市民栄誉賞が授与されることも決まった。過去の習志野市民栄誉賞受賞者は1998年 鈴木大地氏(ソウルオリンピック 金メダル)、2009年 粟生隆寛氏(WBC世界フェザー級チャンピオン)、2013年 オービックシーガルズ〔団体〕(アメリカンフットボール日本選手権〈ライスボウル〉3連覇)。対応を行っている球団関係者は幕張のレジェンドの偉大さを改めて痛感する日々が続いている。

「自分もビックリしている毎日。ただ個人目標よりも勝ちたいよね。優勝がしたい。ここ千葉で、ZOZOマリンスタジアムで、マリーンズファンの前で優勝がしたい」

お祭り騒ぎが続く日々の中で福浦はいたって冷静。次なる大きな目標に向かってすでに歩み出している。ちなみにではあるが200万円の等身大ボブルヘッド人形は今のところ、買い手はついていない。ぜひ、どなたかご購入ください。話題にもなりますよ。