習志野市
世界ソフト5大会連続出場の鉄人・河野美里<世界女子ソフトボール選手権2018>
走攻守3拍子揃ったベテラン外野手。世界ソフトボールは5大会連続の出場で、長きに渡り活躍を続ける日本リーグでは“ソフトボール界のイチロー”こと日本代表主将の山田恵里に次ぐ歴代2位の通算安打記録を持っている。2008年の北京五輪最終選考のメンバーにも入っていたが、最後に落選し初の五輪出場を逃した悔しい経験も。
巧みなバッティングセンスであらゆる打順に対応し、つなぎを求められる場面ではバントや進塁打や単打狙いも、中軸に起用されればパワーではなくタイミングと技術で長打を狙うこともできる。
明るくチームのムードメーカー的存在だが、本人曰く「普段は何もしゃべらない地味タイプ」。若手の台頭もあり、代表争いが熾烈になってくる中で、去年のJAPAN CUPでは要所でヒットを放つなど存在感を見せ、試合後に「競技人生の中でも忘れられない日になった。一打席・一球も無駄にできない」と目に涙を浮かべて語った。
「恐らくソフトボール人生最後の世界選手権」という位置づけで臨む今年の世界ソフトボール。10年前、最後の最後で逃した五輪出場という夢に向かって、“ソフトボール界の鉄人”が8月、世界一を狙う。