船橋市 味も香りもエクスプレス 東海道新幹線、コーヒー刷新
東海道新幹線の車内で販売されているホットコーヒーが9月末、3年ぶりに新しくなった。2011年にブランド化し、今回が2度目のリニューアルだ。以前はすっきりとした味だったが、今回はコクのある風味にしたという。
ブラジル産とニカラグア産のアラビカ種の豆をブレンドした。販売会社のジェイアール東海パッセンジャーズ(本社・東京)によると、「優しい香りで、かすかな酸味と、柔らかな感じの苦みがある」という。環境保全などの基準を満たした「レインフォレスト・アライアンス」(本部・米国)という認証を受けた豆だけを使っている。
ジェイアール東海パッセンジャーズによると、以前は単にコーヒーをメーカーから仕入れるだけだった。だが、より多くの人に広めようと、キーコーヒー(本社・東京)と共同開発し、11年12月に「アロマ・エクスプレス・カフェ」としてブランド化した。
ブランド名には、コーヒーの香りを表す「アロマ」と新幹線をイメージした「エクスプレス」を盛り込んだ。流行に合わせて味を変えている。JR各社とも新幹線車内のコーヒーの味は違うという。
リニューアルに伴い、車内販売をするパーサーらが9月上旬、千葉県船橋市のキーコーヒー関東工場を見学。豆の焙煎(ばいせん)工程を見たり、コーヒーを試飲したりした。「今後もコーヒーを飲み、新幹線で一息ついてください」とジェイアール東海パッセンジャーズの担当者。
レギュラーサイズが320円、ラージサイズが370円(いずれも税込み)。