船橋市 人も動物もより良い環境の避難所へ
災害時の避難所で人とペットが互いにより良い環境で過ごすための協定が船橋市で結ばれました。船橋市は19日、京葉地域獣医師会と「災害時における動物救護活動に関する協定」を締結しました。この協定は災害時に獣医師らが避難所へ出向き、動物のフンの処理や消毒の方法などを飼い主に指導するほか、ノミやダニの発生を予防する薬を配布したり、動物の健康相談を行うなどして避難所でもペットと暮らせる環境を作ろうというものです。
船橋市によりますと、現在市内では約2万8千頭の犬をはじめ多くのペットが飼育されていて、災害時に小中学校などに設置される市内127の避難所には、避難者とともにペットも一緒に避難して来ることが予想されています。
船橋市の松戸徹市長は、「家族と同様のペットとの同行避難への対応は市として前に進めることができていなかった。今後獣医師会には素人だけでは解決できないことをアドバイスして頂きたい」と話しています。なお、飼い主と一緒に避難したペットたちは、避難所の人がいるスペースには入れず、ペット専用のスペースに収容するということです。
京葉地域獣医師会解良聡会長
「最終的には僕ら獣医師なので動物を飼われている方々が安心して何があっても犬と猫と一緒に逃げられる、生活できるという安心感が生まれればと思っています」