船橋市  都内初!リアル人生ゲーム開催 

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都内初!リアル人生ゲーム開催 タカラトミー“お膝元”葛飾区青戸を盛り上げマス

東京都葛飾区青戸で4日、商店街を人気ボードゲームに見立てた“リアル人生ゲーム”が行われた。「まちあそび人生ゲームIN葛飾」と題したイベントで、商店街の活性化を目的に開催。商店街での人生ゲームは全国で拡大中で、都内では初開催。マップを手にした地元住民ら約6000人が、ルーレットを回しながら約3・5キロのコースを練り歩いた。

今回の催しは、京成電鉄青砥駅周辺にある6商店街からなる「青戸商店会連合会」が主催。青戸平和公園を発着点とし、商店街を練り歩く全長約3・5キロのコースを設けた。参加者はカメラマンや漫画家などの「職業」を決められ、それに応じた「初任給」を専用通貨「宝」の紙幣でもらってスタート。沿道の77店がそれぞれすごろくの1マスとなり、マップと店に「親が買った土地が値上がり。〇〇宝をもらう」「孫が誕生。花束を購入してプレゼント。〇〇宝を払う」など、店の個性を生かした文言がある。それぞれの店にあるルーレットを回し、たどり着いた店の文言に応じて、店と紙幣をやりとりする。

地元住民ら約6000人が参加。母親と来た篠崎汐望さん(9)は「お金払ってばかり」と苦笑いしながらも、店員との会話を楽しんでいた。

“リアル人生ゲーム”が初めて行われたのは2015年1月、出雲大社(島根県出雲市)の門前町・神門通り。市や観光協会などが町おこしを目的に企画し、人生ゲームの発売元・タカラトミーの協力を得て開催。その後も北海道岩見沢市や船橋市など、全国約20カ所で開かれる人気企画となっている。同社によると、過去最大級の規模という。出雲市の企画に携わり、各地の“リアル人生ゲーム”に携わるNPO法人「出雲まちあそび研究所」の高橋和也副理事長は「このゲームは、店と客をつなぐ良い機会になる。顔なじみになり、イベント後も商店街に足を運ぶお客さんが増える可能性がある」と指摘する。

今回はタカラトミーがある葛飾区での開催。青戸商店会連合会の加藤裕章会長は「地域の一体感を高めてくれそう」と期待する。葛飾区は「寅さん」の柴又、「こち亀」の亀有、「キャプテン翼」の四ツ木~立石と人気キャラクターが豊富。加藤会長は「青戸は出遅れた感があるが“タカラトミーの町”として、相乗効果で盛り上がっていきたい」と期待を語った。

▼人生ゲーム 1960年に米国で発売。日本版は68年からタカラ(現タカラトミー)が手掛ける。今年、50周年を迎えた。累計出荷数は日本だけで1000万個。人の一生になぞらえたすごろくで、サイコロ代わりにルーレットを回す。ゲームの進行に伴い、ドル紙幣を模した専用紙幣のやりとりも。マスに置く車形のコマには、男を表す青色、女を表すピンク色の棒を挿す。結婚、出産などのイベントもあり“家族”を増やしていく。