船橋市 休日の市街地閑散、観光施設も臨時休業 台風24号
大型で非常に強い台風24号は30日夜、京都府と滋賀県に最接近し、各地で強い雨を降らせた。鉄道各社は接近前から計画運休などで運転を取りやめ、市民の足は大きな影響を受けた。店舗や観光施設も臨時休業し、普段は多くの人でにぎわう休日の市街地も人影は少なかった。
風雨が強まり始めた午後5時ごろ、京都市下京区の京都駅はJRや近鉄の運休で閑散としていた。スーツケースを片手に宿泊先のホテルへの行き方を尋ねる外国人旅行者や、帰りの足を失った人がわずかに行き来しているだけだった。
駅前の商業施設でアルバイトを終えて帰宅途中だった南区の高校3年生は「帰りの電車がなくなった。どうしよう」。改札口前のモニターに流れているニュース映像を見つめ、「雨が強くなってきたけど、親に迎えを頼むしかない」と話した。
左京区であった同僚の結婚式に出席した千葉県船橋市の会社員男性(38)は、日帰りする予定だったが、新幹線の運休を受けて披露宴の最中に急きょホテルを予約。夕飯のため京都駅を訪れたが、「どこも空いていない。せっかくの京都で空き時間も楽しめると思っていたのに残念」とこぼした。
繁華街の河原町通や四条通は、多くの店舗が休業したり、早めに営業を取りやめたりして、午後6時過ぎには人通りや車はまばらに。雨を避けるためアーケードの下でも傘を差して歩く姿が見られた。
中京区の寺町通にあるストレッチ専門店は、徒歩で出勤できるスタッフを集めて営業したが、早めに閉店準備をした。店長の男性(28)は「台風でほとんどの予約がキャンセルになったが、行く場所がないのか外国人観光客がよく来てくれた」と話した。通常通り営業した同区の蛸薬師通沿いの串カツ店店長の男性(28)は「ここまで人通りが少ないのは初めて」と驚いた様子だった。