8月の初め頃にかけて猛暑続く 気象庁1か月予報

8月の初め頃にかけて猛暑続く 気象庁1か月予報

気象庁は19日、向こう1か月の予報を発表した。東・西日本は太平洋高気圧に覆われ、向こう1か月の気温は高い見込み。特に7月後半は、平年よりかなり高くなりそうだ。北日本も暖かい空気に覆われやすく、気温は平年並みか高い予想となっている。

1か月予報(7月21日~8月20日の平均気温) 出典=気象庁ホームページ
暑さは8月の初め頃まで
週別の気温予報によると、1週目(7月21日~27日)から2週目(7月28日~8月3日)にかけては北日本~西日本の広い範囲で太平洋高気圧に覆われて、気温が平年より高くなる見通し。高温傾向が特に顕著な東北や東日本、近畿、中国、四国、九州北部に対し、気象庁は「高温に関する異常天候早期警戒情報」を発表して、体調管理や農作物の管理に注意するよう呼びかけている。

なお、この暑さは3週目以降(8月4日~17日)落ち着いて、平年並みに近づく見込み。
また、沖縄・奄美では台風や湿った空気の影響で2週目にかけて気温は平年より低くなる予想だ。

1か月予報(7月21日~8月20日の日照時間) 出典=気象庁ホームページ
降水量はほぼ平年並み 日照時間は日本海側ほど多い
台風や湿った空気の影響を受ける沖縄・奄美で降水量が多く、日照時間が少ない予想となっている他は、全国的にほぼ平年並みの降水量で、日照時間は平年並みかやや多い見込み。

京都で最高気温39.8℃ 観測史上1位タイ この先も酷暑つづく

 

19日は、東日本から西日本の内陸を中心に気温が上がった。全国で最も気温が高かったのは京都市の39.8℃(午後3時19分)で、これは1998年の同地点の観測史上最高記録に並ぶ気温。また、京都市と岐阜県多治見市は6日連続で38℃を超えている。全国の猛暑日地点数は206地点となり、今年最も多かった。

■各地の最高気温(19日午後5時まで)
京都府京都市 39.8℃
大阪府枚方市 38.9℃
熊本県菊池市 38.8℃
大阪府豊中市 38.7℃
山口県山口市 38.7℃
滋賀県東近江市 38.6℃
京都府京田辺市 38.4℃
大分県日田市  38.4℃
佐賀県佐賀市、嬉野市 38.3℃

雲の広がりやすかった関東など東日本では18日ほど気温が上がらなかった所が多く、東京都心は34.8℃で、2日連続の猛暑日とはならなかった。

20日の予想最高気温の分布。
猛暑日続く 熱中症対策を
20日(金)は、西日本から東北にかけて晴れる所が多く、西日本や関東の内陸部の他、福島県でも猛暑日が予想されている。

<20日の予想最高気温>
38℃ 京都、兵庫県豊岡、福岡県久留米、
大分県日田、佐賀、熊本
37℃ 福島、福島県若松、熊谷、大阪
36℃ 前橋、さいたま、名古屋、岐阜、広島など
35℃ 山形、東京、横浜、広島県呉、松山、
大分、鹿児島など

連日の暑さで抵抗力が弱まり熱中症にかかりやすくなっている可能性もあるため、外出時や屋外での作業時はもちろん、屋内でも水分をこまめに補給し、多量に汗をかいた場合は塩分も補給する必要がある。
日射を遮る工夫や、冷房を適切に利用し室温に気を配るなど、熱中症に対して充分な対策を取るよう心掛けたい。