ウクライナ、対ロ国境で30日間の戒厳令

ウクライナ、対ロ国境で30日間の戒厳令=侵略「新たな段階」と非難

 

ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島周辺の黒海海域で、ロシア警備艇がウクライナ艦船に発砲、拿捕(だほ)したことを受け、ウクライナ最高会議(議会)は26日、対ロシア国境地域などで28日から30日間の戒厳令を導入することを承認した。

米大統領、ウクライナ情勢緊迫に不快感=ロシア批判せず

戒厳令導入で両国間の軍事的緊張が一層高まりそうだ。

ウクライナのメディアによると、戒厳令が導入されるのは、ロシアと国境を接し、親ロシア派武装勢力が実効支配する東部のドネツク州やルガンスク州のほか、東部ハリコフ州、南部オデッサ州など10州。

ウクライナのポロシェンコ大統領は26日の声明で「海軍艦船への攻撃により(ロシアは)侵略を新たな段階に移行させた」と非難。ロシアがクリミア周辺のアゾフ海の緊張を高めるために攻撃を計画したと主張した。