ゼロ戦だけでない! 日本海軍の傑作機、フォトアーカイブで鮮明に

ゼロ戦だけでない! 日本海軍の傑作機、フォトアーカイブで鮮明に

「月光」「雷電」「強風」「天山」「流星」「彗星(すいせい)」…。いずれも日本海軍が開発した戦闘機、攻撃機、爆撃機だ。
海軍の名機としては、長大な航続力と優れた格闘性を持つ零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が世界にその名を知られるが、ほかにも先の大戦中、独創的な軍用機が次々と生み出された。飛行艇としては世界最高水準だった「二式大艇」、戦闘機並みの高速を誇る双発爆撃機「銀河」、大戦終盤には海軍最強機といわれる局地戦闘機「紫電改(しでんかい)」が登場、米軍機との間で熾烈(しれつ)な空中戦を繰り広げた。
実戦には間に合わなかったものの初の国産ジェット機である特殊攻撃機「橘花(きっか)」や、折りたたみ式で伊400型潜水艦に搭載する特殊攻撃機「晴嵐(せいらん)」の開発にも成功。一方でロケットエンジンの「桜花(おうか)」が特攻兵器として考案され、実戦に投入された。
老舗軍事雑誌の月刊「丸」編集部には、旧軍関係者などから提供された海軍機の貴重な写真が多数保管されている。その数、およそ2500枚。「丸」編集部の協力により昨年12月にフォトアーカイブ「歴史写真館」を立ち上げた産経新聞写真報道局では、これら資料的価値の高い写真のアーカイブを開始。順次デジタル化している。