トランプ氏解任提案か=司法副長官が昨年春―米紙

トランプ氏解任提案か=司法副長官が昨年春―米紙

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は21日、ローゼンスタイン米司法副長官が昨年春、大統領が職務を果たせない場合の対応を定めた憲法規定を使って、トランプ大統領を解任することを周囲に持ち掛けていたと報じた。

ホワイトハウス内での会話をひそかに録音し、政権の混乱ぶりを暴露することも検討していたという。

同紙が関係者の話として報じたところによると、ローゼンスタイン氏がそうした提案を行ったのは、ロシアによる米大統領選介入疑惑を捜査していたコミー連邦捜査局(FBI)長官がトランプ氏に解任された時期。ローゼンスタイン氏はマケイブFBI副長官(当時)に対し、大統領解任条項の発動をセッションズ司法長官やケリー国土安全保障長官(現大統領首席補佐官)に働き掛ける考えを示したとされる。

ローゼンスタイン氏は声明で「タイムズ紙の報道は不正確で、事実として間違っている」と全面否定した。同氏はモラー特別検察官が指揮するロシア疑惑の捜査を統括している。