中国は来年14億人突破、インドが24年に逆転

中国の人口は、2019年中に14億人の大台を突破する見通しだ。ただ、10年後には人口がピークを迎え、減少に転じるとの予測が大勢で、政府はこれまでの産児制限を撤廃し、人口減少に歯止めをかける構えだ。

 中国国家統計局によると、17年末の中国の人口は13億9008万人だった。ここ数年、人口は毎年700万人前後のペースで増えており、19年中には14億人に達することが確実だ。

 国連の予測によると、中国の人口は今後も増加を続けるものの、24年にインドに逆転され、人口世界一の座を明け渡す見通しだ。29年に14億4157万人とピークに達した後は、減少へと転じていくという。

 中国はこれまで、低賃金で働く豊富な労働力を武器に、「世界の工場」としての地位を固めてきた。しかし、「一人っ子政策」に代表される人口抑制計画を進めた結果、社会の中核を担う生産年齢人口(15~64歳)はすでに減少に転じている。高齢化も急速に進み、17年の65歳以上の高齢者は1億5847万人と、人口の11%を占めている。