共同声明に「圧力」入らず 日米韓防衛相会談

共同声明に「圧力」入らず 日米韓防衛相会談

日米韓3カ国の防衛相会談がシンガポールで行われ、北朝鮮への対応で連携を確認した。
しかし、共同声明に「圧力」という文言は入らず、温度差もにじんだ。

冒頭、アメリカのマティス国防長官は、「北朝鮮が、検証可能かつ不可逆的な非核化に向け行動をとるまで、見返りを得ることはない」と述べ、小野寺防衛相も、「『非核化』に加え、拉致問題の解決が重要だ」と強調した。

一方、韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防相は、北朝鮮への警戒感を示しつつも、「最近の北朝鮮の前向きな動きを見れば、明るい未来を見通すことができ、この機会を生かさなければならない」と述べた。

3カ国は、北朝鮮への対応で連携を確認したが、温度差もにじんだ。

また、会談後に出された3カ国の共同声明では、前回は含まれた、北朝鮮への「圧力」との文言が盛り込まれなかった。
開催が決まった米朝首脳会談に、配慮があった可能性がある。

また会談後、取材に応じた小野寺大臣は、トランプ大統領が「最大限の圧力」という言葉を使わないと述べたことについて、議論があったか聞かれると、「圧力、これは引き続きかけ続けていくことで、日米韓は一致しています」と答えるにとどめ、具体的には言及しなかった。