日朝外相が意見交換、首脳の直接対話を提案か

日朝外相が意見交換、首脳の直接対話を提案か

 

河野外相は3日夜、シンガポールで開かれている東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議の夕食会の会場で、北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相と意見交換した。

河野氏は終了後、記者団に、「北朝鮮の李外相と、夕食会の前後にお目にかかり、話をした。日本側から、こちらの考え方、基本的立場を申し上げ、それについて様々なやりとりをした」と語った。具体的なやりとりについては明らかにしなかった。

同行筋によると、意見交換は立ち話で行われた。河野氏は李氏に対し、安倍首相と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による直接対話を提案したとみられる。金正恩氏が6月の米朝首脳会談で「朝鮮半島の完全な非核化」を約束したことを歓迎し、核、ミサイル、拉致問題が包括的に解決された場合、2002年の日朝平壌宣言に基づいて北朝鮮と国交正常化し、経済協力を行う意向も伝えた模様だ。