護衛艦「いずも」を空母改修=自衛隊初、米軍機と連携-F35B導入も・政府検討
政府は26日、海上自衛隊最大級の護衛艦「いずも」を戦闘機の発着が可能な空母に改修する検討に入った。自衛隊の空母保有は初めて。短距離離陸・垂直着陸できる米軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Bの運用を想定している。日米の連携を強化し、挑発行為を繰り返す北朝鮮や海洋進出を強める中国の脅威に対抗する狙いがあるとみられる。
離島の防衛力を高めるため、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」を、実質的な空母へと改修する案を、政府与党の一部が検討していることがわかった。
「いずも」の実質的な空母化は、東シナ海への進出を活発化させている、中国の動きを念頭にしたもので、南西諸島など離島の防衛力を強化する選択肢の1つとして、防衛省を中心に、政府与党の一部に検討する動きがある。
「いずも」は、広くて長い甲板を備えているため、建造当初から、将来的な空母化の可能性がささやかれてきた。
また、空母化した場合、アメリカの最新鋭戦闘機「F-35B」を搭載する案が検討されていることもわかった。
「F-35B」は短い距離での発着が可能で、防衛省幹部は、「甲板などを改修すれば、物理的には『いずも』でも運用できる」との見方を示している。
敵国への攻撃も可能な空母の機能を自衛隊が持つことは、国内外で議論になると予想される。
小野寺防衛相は、「具体的な検討は行っていない」としながらも、「防衛力のあり方に関して、不断にさまざまな検討を行っている」と述べている。
できるものなら最初から空母仕様の軍艦が良い
空母12隻を持つ
つづく