千葉市   千葉ブランド「青木昆陽」銘菓発売へ

千葉市   千葉ブランド「青木昆陽」銘菓発売へ 米屋など4社

 

千葉県内の菓子メーカー4社が共同企画したサツマイモの菓子が発売される。4社と千葉商工会議所などで組織する「千葉ブランド銘菓創造委員会」(千葉滋胤委員長)が開発した。

21日発売の「すいーとパイもん」は、銘菓創造委員会による千葉由来の菓子ブランド「千葉集(せんようしゅう)」の第3弾。同県でサツマイモの試作栽培を行ったことで知られる江戸時代の蘭学者、青木昆陽(こんよう)(1698~1769年)をテーマにした。

銘菓創造委員会は平成20年1月に活動を開始。これまでに「葉重(はがさね)」「千葉のつきと星」を発売した。

千葉県は、全国有数のサツマイモの産地。8代将軍の徳川吉宗が享保の改革の際、飢饉(ききん)対策として栽培を昆陽に命じたことに始まり、下総国馬加(まくわり)村(現在の千葉市花見川区幕張町)や上総国不動堂村(現在の九十九里町)で試作栽培が行われた。幕張町には、県指定史跡の試作地と「芋神様」と呼ばれた昆陽をたたえる昆陽神社がある。

「すいーとパイもん」は千葉市の川島屋、佐倉市の木村屋、匝瑳(そうさ)市の太陽社、成田市の米屋(よねや)が共同開発。同県香取産のサツマイモ「紅はるか」を白あんに練り込み、パイ生地で包んでサツマイモを連想する形に焼き上げた。

パッケージには昆陽のイラストが描かれている。銘菓創造委員会は「千葉県の歴史に偉大な功績を残した昆陽の取り組みをこの菓子に込めた。千葉みやげとして育てていただきたい」としている。1個140円、3個入り450円。問い合わせは太陽社(0479・72・0533)。