市川市   千葉県、不正受給3事業所を処分 

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千葉県、不正受給3事業所を処分 障害者関係計1千万円 人員やサービス水増し

障害児の生活や障害者の就労を支援する施設として公的指定を受けた千葉県内の民間3事業所で、人員やサービスの水増しによる公費の不正受給が見つかったとして、県は27日、各事業所に対し、指定事業の停止や新規受け入れ停止を命じる行政処分を行った。不正受給の総額は約1千万円に上っており、返還させる方針。

県障害福祉事業課によると、このうち、船橋市夏見台の「こぱんはうすさくら船橋夏見台教室」(運営会社・市川市の福笑)は、専任・常勤で配置が必要な管理責任者について、自社別事業所の責任者の名義を使った上、児童指導員の配置も基準を満たしたように装い、昨年5月~今年2月に約630万円を不正受給。処分は来年1月1日から半年間の指定停止で、この間は事実上運営ができない。

野田市東宝珠花の就労支援事業所「ウィズパートナー」(運営会社・同市のSKプラン)は土曜日も支援を行ったように装うなどして昨年1月~今年3月に約150万円を不正受給、同市清水の同様事業所「フィールドスター」(運営会社・同市のフィールドスター)も人員配置基準を満たしたように装って昨年5月~今年3月に約220万円を不正受給し、共に今月28日から3カ月間の新規受け入れ停止処分となった。

3事業所が不正受給した公費は国・県・市町村の3者の折半で支給する仕組み。それぞれ県などに通報が寄せられ、立ち入り検査して発覚。いずれも返還意向を示しているという。

不正受給による処分は今年3月に、県内の別の障害者関係の事業所でも起きており、県は各事業所を集めた指導会合などを通じ、再発防止の徹底を図る。