松戸市   迅速な捜査へ防犯カメラ 千葉県警独自

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迅速な捜査へ防犯カメラ 千葉県警独自、都市部に50台・5駅周辺

犯罪抑止や事件の早期解決につながる「防犯カメラ」の設置を予定する千葉県警は26日、都市部の駅周辺に新たに50台の防犯カメラを設置する方針で、住民理解を求めるため、設置予定の松戸市内で説明会を開いた。隣接する流山市で20日夜に男性会社員(58)が刃物のようなもので背中付近を刺され重傷を負った事件が発生しており、県警は「カメラを使った迅速な捜査で、より安心安全な社会を実現したい」と設置趣旨を強調した。

県警は、昨年3月に松戸市立六実第二小3年だったベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)=が殺害された事件などを受けて、独自に設置運用する方針を決定。

カメラはJR千葉、船橋、西船橋、松戸、柏の5駅周辺に、各10台ずつ設置する。24時間作動し、県警本部と、管内の千葉中央、船橋、松戸、柏各署でリアルタイムで確認できるシステム。映像は1週間保存され、自動上書きされるが、事件発生時には保存して捜査に活用する。

県警生活安全総務課によると、事件や事故が発生した際には、市町村や民間企業へ防犯カメラ映像の提供を要請し、捜査に活用している。県警がカメラを独自で設置することでより迅速な捜査が可能になる。

松戸市で開かれた住民説明会で、松戸3丁目東自治会の中村康洋会長(73)は流山の男性刺傷事件に触れ、「カメラは抑止になるが、たくさん設置すれば監視社会になる。暗い場所や路地にはあった方がいい」と要求した。