船橋市  東京五輪へ海底トンネル工事参画

船橋市   徳島県松茂町の兼子建設 東京五輪へ海底トンネル工事参画

 

海洋土木の兼子建設(徳島県松茂町)が、東京湾岸で国が進める海底トンネル工事に参画している。2020年の東京五輪・パラリンピックを控えてのプロジェクトで、鋼板やコンクリートでできた箱状の構造体「沈埋函」(長さ134メートル、幅27・8メートル、高さ8・35メートル)7基を海に沈めてつなぎ、延長約930メートルのトンネルにする。沈埋函1基の長さは国内最長という。

工事は7月から始まった。兼子建設は、400トンの重量物をつり下げられるクレーンを載せた自社作業船(4千トン)を使い、無線音波で沈める地点との距離を測定し、船に指令を送る高さ約30メートルの鉄塔を函の上部に取り付けたり、沈設後に鉄塔を外して船に積み込んだりする作業を担っている。11月中旬まで工事に当たる。

東京・有明地区と東京湾臨港部を結ぶ東京港臨海道路南北線(延長約2460メートル)の一区画。同線は19年度に開通する予定で、コンテナ貨物量が増えている東京港周辺の渋滞を緩和するほか、五輪では馬術やカヌー、ボート、自転車などの競技会場と選手村とのアクセス道になる。

同社は「日本の経済活性化やスポーツ振興につながる事業に参加できて光栄。経験や技術を磨きたい」としている。