千葉市
「印刷方式」国内で初披露 有機ELパネルのJOLED、12月に
石川に開発拠点を持つJOLED(ジェイオーレッド、東京)は、12月5~7日に千葉市の幕張メッセで開かれる展示会「ファインテックジャパン」で、「印刷方式」という独自の製造法を用いた有機ELパネルを展示する。国内の展示会での公開は初めてとなる。
印刷方式は、発光材料をプリンターで印刷するように基板に塗布する製造法となる。スマートフォンなど小型の有機ELパネルの量産で先行する韓国企業の「蒸着方式」に比べ、生産設備の投資や材料のロスが抑えられる。製造が難しいとされる中型サイズの量産が可能で、医療モニターや車載向けでの採用が期待されている。
展示会では関連会社ジャパンディスプレイ(JDI、東京)と共同のブースを設け、丸めたり折り曲げたりできる「フレキシブルパネル」など約10点を並べる。石橋義社長らによる講演もある。
能美事業所で建設中の新生産棟は来年初めごろに完成する見込みで、設備搬入や試験製造を経て2020年の量産開始を目指す。