市川市    “ブレない男”稲森佑貴 

市川市    “ブレない男”稲森佑貴 丸山茂樹が太鼓判を押すワケ

 

丸山茂樹氏は初Vを飾ったプロゴルファー・稲森佑貴選手を絶賛する。

国内男子ツアーの「日本オープン選手権」(10月11~14日、神奈川・横浜CC)で、鹿児島出身の24歳、稲森佑貴がツアー初優勝を飾りました。国内メジャーの日本オープンでツアー初優勝したのは、稲森で8人目で、2009年の小田龍一以来だそうですね。

ツアーでは上位にくる顔なじみの選手になってましたから、ようやく一歩目を踏み出せたかなってことでしょう。

9月にプライベートで稲森と一緒にラウンドすることがあったんですけど、ほんとにショットの上手な選手だという印象でしたね。15年から3年連続でフェアウエーキープ率がトップで、今年もここまで1位です。日本オープンの最終日はなんと、100%をマークしました!

最近の選手からしたら飛距離はちょっと落ちるのかもしれないですけど、あれだけの正確性があればね。アメリカでいえば、ジム・フューリック(48)が曲がらない代表格だったな。今年のライダーカップのキャプテンやってました。

ああいう選手ってのは米ツアーでも長続きしてますから、飛距離だけじゃないっていうのはありますよね。そういう意味では稲森も、いまより20ヤード飛んで曲がるのなら、いまのままの方が強いですよ。正確性は、何より頼りになる武器だと思います。

日本オープンでは藤田寛之(49)が5位に入り、これで2大会連続のトップ10です。一時は賞金シードの獲得が危ぶまれてましたけど、賞金ランキングも44位まで上げてきました。

ティーショットやパッティングで非常に悩んでたみたいなんですけど、何かきっかけがあったんじゃないでしょうか。きっかけさえあれば、もともと優勝もできる技術はあるので、トップ10にポンと戻ってくるのは不思議でも何でもないですね。しかも日本のメジャータイトルを争う試合で上位にいけたってのが、藤田にとって、さらなる自信になったんじゃないかな。

最後に悲しいお別れを。大相撲の第54代横綱でプロレスラーにもなった輪島大士さんが、10月8日に亡くなられました。70歳でした。若すぎますよ。

「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」という番組に輪島さんが準レギュラーで出演されていて、何度かジャンボ(尾崎将司)さん(71)とともにご一緒させていただきました。

同じ日大出身ということもありますし、非常に温かい目でやさしくしてくださった印象しかないですね。ほんとにさみしいですね。番組の中で、好きな食べ物を聞かれた輪島さんが「マグロ!」って叫ぶのが定番になってて、僕もマネさせてもらいました。年下の僕が言うのも失礼ですけど、ほんとに愛されるキャラクターの方でした。

血縁関係にある輪島功一さん(75)にもCMでお世話になって、お二人にすごくやさしくしていただきました。亡くなられたあと、功一さんが「俺より先に逝きやがってバカヤロウ」なんておっしゃってたのが印象深いです。破天荒なところもあった人だと聞いてますけど、それでも誰も悪く言う人はいないんですよね。ジャンボさんはトシも近いんで、非常に寂しく思ってらっしゃるんじゃないかと思います。