浦安市  <内定式>「チャレンジ精神発揮を」

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<内定式>「チャレンジ精神発揮を」 新卒つなぎとめに躍起 千葉県内企業

 

千葉県内主要企業は1日、来春卒業予定の大学生らを集め、内定式を開いた。台風24号による交通機関の乱れに、各企業は内定式の開催時間を遅らせるなどして対処。内定辞退を警戒する企業側は、売り手市場の新卒のつなぎとめに躍起だ。それでも、内定式のあいさつで企業幹部は稼ぐ力の向上へ「チャレンジ精神の発揮を」と注文をつけた。

千葉銀行は午前10時半からの内定式に、181人が出席。交通機関の乱れで出席できなかった内定者には、午後に内定通知書を交付した。あいさつで木村理副頭取は「当行は地域のリーディングバンクとして、お客さまの暮らしや地域経済の発展に貢献するという役割を担っている。一人前の銀行員として成長できるよう、銀行を挙げてサポートしていく」と話した。内定者の早稲田大学商学部4年、北村崇純さん(22)=柏市=は「1人の社会人として多くの人から信頼され、世の中の役に立つ銀行員になりたい」と意気込んだ。

京葉銀行は千葉みなと本部で午前10時から大卒内定者97人が出席して開催予定だったが、交通機関の遅延などで一部の内定者の到着が遅れたため、開始時刻を約30分遅らせた。内定式で君塚一郎常務は「ロボットではなく“銀行員がするべき仕事”とは何かを考え、チャレンジして。受け身の姿勢ではビジネスチャンスを失ってしまうし、経験することも少ない」と鼓舞した。

上智大学外国語学部4年、染谷彩音さん(22)=松戸市=は「内定書を受け取り、身が引き締まる。多くの資格を取得し、多様なお客さまに柔軟に対応できる銀行員になりたい」と抱負。

千葉興業銀行の松丸隆一副頭取は内定者101人に向け「これからの半年間を社会人への助走期間として有意義に過ごして」と話した。

千葉信用金庫の内定式では、宮沢英男理事長が36人に「数年後に迎える100周年へ向けて、チャレンジ精神や発想力、行動力を発揮することを期待している」と祝辞を述べた。

ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(浦安市)は、JR京葉線などでダイヤが乱れた影響で、内定者110人を集めて午前に予定していた内定式を午後2時半からに遅らせた。