船橋市 農家、歌手…87人のプロ紹介 「船橋人物図鑑」第3号完成
千葉県船橋市内などで活動する農家や歌手、デザイナーなどさまざまな業界人の詳細プロフィルが載る「船橋人物図鑑」の第3号が完成した。同図鑑事務局が2016年から作成。さまざまなプロフェッショナルを一冊の本で紹介することで、異分野同士が連携した新たな事業促進や市の魅力再発見も狙う。26日にお披露目会が行われ、松戸徹市長にも贈呈された。
図鑑では老若男女、市内外居住問わず「船橋の力になれる人々」87人を写真付きで紹介。地元料理人や似顔絵イラストレーター、公務員など職種の幅は広い。履歴のほか「興味のあるテーマ」なども記載され、異業種の人々をつなげる工夫が凝らされている。非売品だが、市内の図書館や公民館図書室などにも寄贈される。
同図鑑事務局の岡直樹代表は作成理由について「同じ町の人々でこんな力を提供できる、というのをまとめたかった」と言う。転入出など人の入れ替わりが多い船橋市の特徴を述べ、「事業をやろうとした時に頼るつてがないことが多い。この図鑑で人々を結び、船橋の底力を上げていけたら」と続けた。
お披露目会では図鑑を片手に掲載者らが交流。西船地区の小松菜農家、平野代一さんは創刊号から掲載され「昔は食料生産だけを考えていたが、もっと貢献できることがあると知った」。現在は行政と連携し小学校での食育活動も行っており「1次産業からもっと船橋を元気にしたい」と抱負を述べた。
図鑑に掲載されたイラストレーターが市内生産酒のラベルを描くなど“オール船橋”の連携を生んでいる。岡代表は「今後も作成し、人々の輪を広げたい」と話した。