船橋市 迷惑電話防止機能つきの電話機購入に補助 電話de詐欺食い止めへ
電話de詐欺の被害件数が千葉県内ワースト1位となっている船橋市の市議会で3日、迷惑電話防止機能がついた電話機の購入費用を補助するための補正予算案が、全会一致で可決されました。
船橋市によりますと、ことし7月末現在の市内の電話de詐欺による被害件数は去年よりも41件多い127件で県内ワースト1位、被害金額も2億4700万円にのぼり、過去最悪だった去年を上回るペースとなっています。こうした状況を改善しようと、市は6月に警察とともに「非常事態宣言」を発表。市全体で対策の強化に乗り出す方針を打ち出しました。そして、3日に初日を迎えた船橋市議会では、電話de詐欺の緊急対策費用500万円を盛り込んだ補正予算案が上程され、他の議案に先んじて説明や質疑が行われたのち全会一致で可決されました。
緊急対策は市内に住む65歳以上の高齢者に対し、通話内容を録音することを相手に伝える機能が付いた電話機や同様の機能を後付けできる装置の購入費について、その4分の3を1万円を上限に補助するものです。補助の申込みは4日からで、市役所の市民安全推進課などで受け付けます。船橋市の松戸徹市長は「1つ1つやれることからやっていき、チーム船橋で1件でも多く被害を防ぎたい」と話しています