千葉市  違反に厳しく児童に優しく 通学路で一斉取り締まり

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違反に厳しく児童に優しく 通学路で一斉取り締まり 千葉県警、395件摘発

 

30日までの「秋の全国交通安全運動」の一環で、全国一斉取り締まり日の25日、千葉県警は交通量や人通りが多い県内通学路68カ所で交通取り締まりを実施した。今年の県内交通事故死者は127人(24日までの速報値)となり、前年より25人も増え、深刻な状況。昨年は登校中の子どもが犠牲になる事故も起きており、警察官らは交通違反には厳しく対処し、通学する子どもたちへは気を付けて歩くよう優しく呼び掛けた。

25日午前7時ごろから約2時間、雨が降りしきる中、一般車両の進入が禁止されている千葉市稲毛区の小中台小学校近くの通学路で、千葉西署と交通機動隊の約20人が取り締まり。交通違反車両を摘発し、傘を差しながら自転車を運転する住民らには注意・警告した。

県警交通指導課によると、同日の一斉取り締まりは535人態勢で臨み、395件の違反を摘発。主な内訳は通行禁止違反322件、シートベルト着用義務違反16件(運転席13件、助手席3件)、歩行者妨害15件、一時不停止13件、携帯電話使用等12件、信号無視9件となった。

県警交通総務課によると昨年に登校中の事故で死亡した小学生は2人。松戸市内で10月、小学2年の男児(7)がトラックにはねられ死亡。野田市では12月、車に同乗していた小学6年の女児(12)が乗用車と衝突する事故で死亡した。